武雄市民病院の民間移譲に反対する市議会議員らが超党派で呼びかけた「武雄市民病院を存続させる会」の結成集会が8日、市文化会館であり、市民ら約300人が参加した。会場からは、市民病院の存続と、民間移譲計画の白紙撤回を求める声が上がった。
主催者代表で谷口攝久市議が「市民病院を守ろうという皆さんの熱気が伝わってくる。地域医療をみんなで考えていこう」とあいさつ。このあと「地域医療と市民病院の果たす役割」をテーマに武雄杵島地区医師会の古賀義行会長と県医師会の貝原良太常任理事が特別講演。「武雄市だけで考えないで近隣病院を有効に使うことが必要」などと話した。
会場からは「命を救ってくれた病院を残して」などの発言があった。古賀会長は「市民の論議を表舞台に出すことが我々にできること。市民病院(存続のため)なら全面的に協力する」と述べた。
集会では、民間移譲を白紙に戻すことなどを求める宣言を採択して閉会。会は今後、1万人を目標に署名を集め、市議会議長に提出する予定。【原田哲郎】
毎日新聞 2008年6月10日 地方版