Keynote まとめと感想
熱狂の夜(日本人にとっては悲しみの夜)が明け、いろいろと考えてみる。今回先進国の中で負け組なのは既得権益堅持大国 日本なのではないだろうかと。
Apple TV。出たのはいいけど実は日本ではあまり意味がない。テレビ番組や映画を見ようにも、まだ配信されているものが少なすぎて使えないのだ。あちらではパラマウント映画の参加も決まり、購入〜視聴のプロセスにMacを挟むことで扱いやすいオンデマンドTVを生み出すことが出来るというのに、日本ではやれ「権利」だ「著作権」だ「肖像権」だの処理が終わってないからと、未だにiTSで買えるのはミュージックビデオとPixarの映画だけだ。ハイビジョンだプラズマだとたくさん売っていても、その環境をユーザーのために整えようとはしないのだ。
iPhoneに関しては、これはまぁ規格が違うから仕方ないということもあるかもしれない。しかしこれもまた、日本の特殊なケータイ事情ーキャリア主導という大きな「壁」に阻まれる可能性は十分にある。たとえ3Gに対応してきてもどこかのキャリアの要件を満たさない場合は発売できない可能性もある……しかしSoftbankは欲しかろうな、このケータイ。(笑)質感、性能、どれをとっても日本のケータイにはない完成度の高さを示している。出せば間違いなく売れるもの。
こーいうケータイが日本に入ってくることによって日本の特殊なケータイ事情が変わってくれることを切に望む次第である。SIMロックがなくなり、キャリアはインセンティブでない販売方法を模索する、そんなきっかけになってくれるかもしれない。
日本はもっと「ユーザー視点」からモノを考えるべきだ。企業の利益を優先させる社会体質が、日本のユーザーに不利益を与え、結果的に日本を世界から孤立させている。ユーザーの利便性を高めることが企業の利益に繋がるのだということを、もっと考えてもらいたい。
さてお小言はこれくらいにして。(笑)
今回発表されなかったことがたくさん残ってる。MacもiPodも。
まずMac。iアプリ、ハードのクロックアップなど含めて、これはLeopardの発表と同時にまた大きなプレゼンがあるのだろう。3月あたりかな。今回噂に上っているものは、そのときにまとめて出てくる可能性がまだまだあるので、Mac関連の発表を狙って貯金をしてた人はヤケになってその貯金を使ってしまわないように。(笑)
そしてiPod。今回のiPhoneがそのまま6G iPodというわけではないはずだ。電話機能がいらない人は世界にたくさんいるのだし、ヨーロッパやアジア市場への展開はまだ先であることを考えれば、6G iPodもまた春までには出てくるものと考えられる。個人的希望としては、このiPodがiPhoneの「ケータイ機能を省いたモノ」になって欲しいし、そうなる可能性はあるはず。これはApple TVというハードも絡んでくるのだが、Apple TVからストリーミングで6G iPodで映画ってかっこよくない?w そーなると6Gは無線LAN機能をもったフルスクリーンiPodになるということで、それならコンポーネンツを近いモノにした方が製造コストは安くなるはず。部屋のどこでもMovieまで見れる、軽くて壊れにくいiPod。しかもSafariでWebブラウジングも可能となれば、これは売れないはずはない。出て欲しいなぁ。
ついでにその6G iPodの発表時にThe BeatlesのiTS配信も発表されるモノと思われる。契約は終わってると思うので、これはもう近々の発表かな。2月あたり?
Appleは自ら会社名からComputerという名前を取り、更なる大洋を目指して31年目の航海を始めた。その行き先はどこか。まだまだこれからがお楽しみだ。
【追記】
え〜!まだなの?(- -;)
ジョブズ氏が流した「Lovely Rita」の意味は?
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コメント
iPhoneの操作性は気になりますね。
タッチスクリーンはスマートだけど、物理的な指へのレスポンスが無いですから、
その辺をうまく処理できているのでしょうか。
(大丈夫だから出てきたのだろうと思いますが。)
Appleから虹色マークが消え、今度はComputerが消えましたか。
寂しい気もしますが、さらに良いものを生み出してくれることを期待したいところです。
投稿者: G | 2007年01月11日 00:19