スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』
市川右近、市川段治郎、市川笑也ほか。6月9日から27日。中日劇場
【社会】「ツナギない仕事辞めろってか」 秋葉原無差別殺傷2008年6月10日 07時43分
加藤智大容疑者が「犯行予告」を書き込んだと供述した携帯電話専用掲示板の別のページにも、同容疑者によるとみられる書き込みがあったことが分かった。既に明らかになった掲示板は事件直前の書き込みが主だったが、このページでは事件前にさかのぼり、ナイフやレンタカーの準備を示唆する内容や派遣労働の境遇、恋人・友人がいない孤独を恨む内容が続いている。 書き込んだページの題名は「友達できない 不細工に人権なし 彼女できない」。5日午前6時17分には「作業場に行ったらツナギが無かった 辞めろってか わかったよ」との記載があった。 加藤容疑者が派遣されていた関東自動車工業東富士工場(静岡県裾野市)によると、同容疑者は5日早朝に出勤した際、自分の作業服が見つからないことに腹を立て「服がない」と大声で叫び、そのまま退社している。 5日午前8時48分には「スローイングナイフを通販してみる」と書き込まれていた。同日正午すぎには「孤独だと無差別に殺すし」「『誰でもよかった』なんかわかる気がする」、6日午前2時48分は「やりたいこと…殺人 夢…ワイドショー独占」と書かれていた。 6日は、福井県でナイフを購入したとみられる記載があった。犯行前日の7日午後4時3分は「無事借りられた 準備完了だ」とレンタカーを借りたことが書き込まれていた。 犯行に至る経緯の合間には「不細工は中身を見てもらえないの」と容姿を気にする内容や、「どーせおれなんて、中年になっても6畳1間のボロアパートで一人暮らしでしょう」「派遣がやってた作業をやりたがる正社員なんているわけない」など、自身の境遇に触れたとみられる記述もあった。事件の8日前の5月31日にも、秋葉原に現れたとみられる記述があった。 孤独感をにじませた記述も多い。「待っている人なんか居ない 俺が死ぬのを待ってる人はたくさんいるけど」「スポーツカーに女を乗せてる奴が居た 事故ればいいのに」 この書き込みは5月19日に始まってから約3000件に上るが、警視庁は加藤容疑者の動機解明につながる可能性があるとみて、慎重に分析している。 (東京新聞)
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