広島県は9日、県立神石三和病院の移管を受け入れる意向を示した神石高原町に対し、本年度からの6年間で計約13億2000万円を移管交付金として財政支援する方針を固めた。施設や土地は無償で譲渡し、約9億2000万円の償還金の負担も継続する見通しだ。
交付金は、新病院の開設に伴う改修や運営費補助などの経費として算定し、2013年度まで分割交付する。本年度分の2億2000万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を、27日開会の県議会定例会に提案する方向で最終調整している。
さらに施設や土地、医療機器なども町に無償で譲渡。これらの取得に要した費用のうち、今後の償還分となる約9億2000万円も引き続き県が負担する。また、医師などのスタッフの確保も町と連携して取り組む。
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