2008年06月10日

試写会・1

 有さんに誘ってもらった試写会にでかけた。
 家を出てすぐ、空模様がヘンなので戻り、傘を手に。
 中野駅に着く前に、空が真っ黒。
 お互い傘は持っていたが、まるで出足が鈍る雨脚だったので、駅構内でしばし雨宿り。
「ほら、あんなふうにハネかえりが見えるのが、おおむね1時間100ミリって、習わなかったか?」
「知りません。じゃ、今、100ミリ?」
「もっとハネてんだろ。150ミリとみた」
 など、何を根拠に、おっさんくさい能書きを言うか。
 稲妻、遅れて雷鳴。
 この雲はどこから来て、どこへ去るのか。
 ガードの下も雨漏り。
 どうしようもないのでサンモールまで一気に渡った。
 そこからは、アーケードの気安さだ。
 TVCMで気になっていた、シャカシャカチキン・ブラックペッパーを買った。
「あのさ、いま俺、『シャカのブラペパ2つ』って言っちゃった」と有さんに言ってみたが、本当は、
「シャカシャカのブラックの2つ」と言ったのだった。
 なじみの酒場風に言えば、
「シャカブラ2つ」ってとこだな──いや実際、
「ジャック・ダブロク・ナミナミ、チェサー・おいしい水で」とか言うしな。
 たはは。
 で、そこからはむしろ、有さんに教えられるようにして、紙袋にスパイスを入れ、シャカシャカ……。
 そうか、こういう食い物だったのか〜。
 んまかったです!

 試写会は、すごくたくさんの人だった。
 えっと……試写会の目的からすると、ここでその作品と、それへの評価を言わないと意味ないんだよな。
 それが、PRってことだよね。
 ま、ともかく、近年まれにみる名画だったと思う。
 ん〜、深い。
 場内が明るくなると同時に『北関東新聞』宛の感想文を、書いた。
「ん〜、有ちゃん、あのさ」
「はい、なんですか」
「句点まで1文……いやこれで3行は書いたんだよ。けど、その先が、書けねえ」
「んなの、1文でいんですってば」
「そっか」
 原作は、必ず読みます。
 海外でも、賞を獲る映画かもしれない。

「とにかくまずは地元かね」
「そですね。雨上がってよかった」
 素直に帰ろうとすると、これまた──。
 三鷹への落雷のため中央線は遅れてますとやらで、中野駅はひどい混雑。
 じりじりするような人混みに揉まれながらホームまで上がり、来た電車に乗ろうとするも、常識的な満員状態で、乗ること能わず。
「タクシーにしよう!」と決め、pasmoの入場を解除してもらう。
 ところが、タクシー乗り場がまた長蛇の列。
「中野で食事!」
 焼鳥を食い焼酎を飲み、いい感じの時刻に戻ると、まだ列は消えておらず──どころか、長くなってる!
「もう一軒、行こう」
 てなことで出直して、バーで飲んだ。
「JR──少なくとも中央線と沿線のバーは、何か契約しているに違いないな」
「カミナリ雲の予定までは、契約できないでしょう?」
 終電時間を過ぎ、さすがに駅も静かだろうと戻ると、雨こそ上がっているが、タクシー乗り場は、やはり行列。
 ここで、ウラワザ……ウラワザと言うほどでもない、正統派のウラワザ。
 有さんのアイデアだったんだが。
 スカっとタクシーに乗ることができて、帰途に。
「んー。ここまで飲んだし、いっそ『ササイ・パーティー』の打ち合わせに、BADにでも寄るか」
「あ、それいいですね」
 で、車を降りてから歩いたんだが、ネオンが消えていた。
 BADめ……too Bad……。
「じゃー、今夜はここで」
「あい」
 ついさっき、有さんから《無事帰宅》のメールが来たので、安心。

 なんで『試写会・1』かって言うと、今週、試写会いくつかあるからです……

 ……って、自分で書いておきながら、何とも落ち着かねえ。
 どこやら華街の古老の発言ぽくて、落ち着かない。
 うううう。
 やややや。

 寝ます。
posted by TAKAGISM at 01:14| Comment(0) | 映画
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