中学時代は「優秀」 青森市出身・加藤容疑者
JR青森駅から東に約4キロ離れた住宅街で暮らし、青森市立の小中学校に通っていた加藤容疑者。金融関係に勤める父、専業主婦の母、弟との4人暮らしで、中学時代はテニス部に所属し、成績も良かったという。 中学の卒業文集には、1ページを使って英語でプロフィルを連ねていた。好きなものは「車」、好きな天気は「猛吹雪」、好きな言葉は「運命」と書く。楽しみは「テレビゲーム」。ページの半分ほどを割き、人気ゲームに登場するキャラクターも描いていた。 このころの加藤容疑者は優秀な生徒として近所でも評判だった。娘が小中学校の同級生だったという50代の主婦は「勉強もスポーツも頑張り、優秀だった。お母さんが教育熱心で、期待に応えようとしていたようだった」と思い出す。 加藤容疑者はそのまま青森県内有数の進学高に入学したが、中学時代とは違い、目立たなくなる。3年間、生活指導に当たる学年副主任だったという男性教頭(59)は「ほとんど記憶にない。ごく普通の生徒だったと思う」と振り返り、息子が同じクラスだったという50代の主婦も「あまり印象がなく、目立たない子だった」と言う。 高校ではほぼ全生徒が大学に進むが、車好きの加藤容疑者は岐阜県にある自動車関連の短大へ。教頭は「トラブルや問題行動の記録がない。青森を離れた数年間で何かあったのだろうか」と首をかしげた。 ただ、実家近くの男性(57)は別の見方を示す。「中高とお父さんに殴られていたとか、中学では成績が良かったが、高校ではそうでもなかったと聞いている」と語り、「日ごろストレスがたまっていたのではないか」と推し量った。 近所の主婦も「1人で飼い犬の散歩をしているところを何度か見掛けた。うつむいて暗い印象だった」と語った。
2008年06月10日火曜日
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