岡山大は9日、大学院医歯薬学総合研究科の50代の男性教授が5月、薬学部の研究室でコーヒーを飲んだ後、意識がもうろうとし、このコーヒーとみられる飲料物からアジ化ナトリウムが検出されたと発表した。岡山西署は傷害事件とみて捜査。教授の容体は回復している。
大学によると、5月20日午前7時20分ごろ、教授が研究室で座り込んでいるのを大学院生が発見、119番した。教授が直前に飲んだコーヒーの味がおかしかったと訴えたため、救急隊員が県警に通報した。
県警は、教授の胃の内容物からアジ化物を検出。その後、コーヒーとみられる飲料物から、毒物に指定されているアジ化ナトリウムを検出した。
教授は病院に搬送されたが、5月26日に退院。6月2日から通常勤務をしている。「コーヒーは自分で入れた」と話しているという。〔共同〕(07:00)