第31回倉敷地区学童軟式野球選手権大会(倉敷市教委、同市体育協会、岡山日日新聞社、倉敷地区学童軟式野球連盟主催)の決勝戦が7日、倉敷市酒津の酒津グラウンドで行われ、大高少年野球が西浦少年野球を6―5で下し、10年ぶりの地区大会優勝を飾った。 試合は四回までに西浦が江尻の適時打などで4点を先制した。対する大高は六回、予選4試合計45得点の強力打線が爆発し、川北の適時二塁打などで西浦のエース伊達から3点を奪い猛追。最終回、大高は三原の適時打で同点に追いつき、さらに連続押し出しで逆転。その裏西浦も1点を加えたが追撃を振り切り勝利した。 大高の林哲平主将=6年=は「(六回の猛攻は)とにかく一人の打者が後につなげようという気持ちだった」と興奮気味に話していた。戸田好太郎監督は劣勢での逆転劇に「最後の粘りにはびっくりした。今までのチームとここが違う」と子どもたちの成長に目を細めていた。 一方、西浦の太田光主将=同=は「1点差になってから集中力が切れ出した。声を出して乗り越えるようにしないと」ときっぱり。ただ、今井愛一郎監督は「追加点が取れなかったのがすべてだが、最終回1点取り返したのは大きい」と選手の粘りに満足そうだった。