岡山放送局

2008年6月9日 20時20分更新

県立大でも採血器具使い回し


県内の医療機関が採血器具を複数の患者に使い回していたことが明らかになった問題で、岡山県立大学でも看護学科などの学生が授業の際、器具の使い回しをしていたことが新たに分かりました。

これは、9日、岡山県立大学が明らかにしたものです。

それによりますと、保健福祉学部の看護学科と栄養学科の2つの学科で、7年前から授業で血糖値の測定の仕方を学んだり血液型を判定したりするため採血器具を使っていました。

この採血器具は、感染症が広がるのを防ぐため使うたびに針を交換することになっており、複数の人に使うことは禁止されています。

ところが、授業では、針は交換していましたが、器具の本体は取り替えず肌に触れる部分をアルコールで消毒して学生4人から8人で使い回していました。

器具を使った学生はすでに卒業した人も含めて600人以上に上っており、大学では在校生に事情を説明して健康状態の確認を行うとともに、卒業生にも連絡を取ることにしています。