岡山放送局

2008年6月9日 20時20分更新

職務強要などの市議に2年求刑


知り合いが水道を止められたことに腹を立てて担当職員を懲戒処分にするよう脅したり、職員をどなったりしたとして職務強要と名誉棄損の罪に問われている美作市の市議会議員に対する裁判が岡山地方裁判所で開かれ、検察側は懲役2年を求刑しました。

職務強要と名誉棄損の罪に問われているのは、美作市議会議員の岩江正行被告(62)です。

起訴状によりますと、岩江議員は、去年11月、水道料金を滞納していた知人が水道を止められたことに腹を立て、担当職員を懲戒処分にするよう美作市の副市長を脅すなどしたたほか、去年10月には、市の職員に対して「盗っ人だ」などと怒鳴ったとして、職務強要と名誉棄損の罪に問われています。

9日、岡山地方裁判所で開かれた裁判で、検察側は、「自分の思いどおりにならない市の職員を脅迫して市政に不当に介入するなど幼稚で身勝手な犯行で、規範意識も低く、再犯のおそれが高い」などと指摘し、岩江被告に懲役2年を求刑しました。

これに対し、弁護側は「市の行政と議会との対立の中で、被告の軽はずみな言動を市が政治的に利用したもので本来、警察や検察が介入すべき問題ではない」と述べて情報酌量を求めました。

判決は来月14日に言い渡される予定です。