このブログは桜井淳水戸事務所と桜井淳カリフォルニア事務所の(1)業務内容(2)桜井淳個人情報(3)米国での活動内容(4)専門家養成のための学術セミナー開催案内等を掲載するHP代わりの硬いブログです。スタッフが交替で最新情報の更新や新項の追加をしています。 各項を順序よく読むと((a)事務所業務内容紹介(b)桜井所長学歴(c)哲学(d)著書(e)学術セミナー(f)米国での活動内容)、情報の価値が分かります。ここに記載した情報の信頼性は、他のいかなる組織・団体・文献・電子情報よりも、格段に高く、すべての判断基準になります。情報の信頼性については両事務所のスタッフがすべて責任を負います。著作権・情報のオリジナリティを確保するため、本ブログの内容のコピー・事実関係の引用・電子媒体へのリンク等は、すべて禁止します。不正行為を確認した場合には米国感覚で法的手続きを行います。事務所への連絡・メッセージは、各項の欄外のメールマークをクリックすれば、わかるように、アメーバ会員に手続きすれば、誰でも、自由にできます。ただし、送信者の身元は、サイバーエージェントによって管理されています。
以下の内容は"水戸"からの情報です。桜井淳所長は、あらゆることに寛大ですが、グリーンピース・ジャパンの専門性・技術力・社会的成果に不信感を持っているそうです。桜井所長に拠れば、グリーンピース・ジャパンは、グリーンピース・インターナショナルの方針・指令に従い、運動しているだけで、スタッフに専門も技術力もなく、当然、何の成果も上げていないそうです。桜井所長は、グリーンピース・ジャパンは、年間1億円の予算を使いますが、その大部分は、スタッフの給与に消え、それ以上のことは、何も出来ない虚構の集団と位置付けています。
以下の内容は"水戸"からの情報です。桜井淳所長は、6月4日16:00-17:30、鹿島建設本社別館会議室で、"高層ビル耐震設計法"について、執行役員への聞き取り調査を実施しました。以下、主要な内容です。
(1)原子力発電所の耐震設計のように国の基準はあるか。
ない。事業者の判断で行っている。
(2)関東大震災の地震加速度の約2倍(約1000ガル)と認識しているが。
一般的には、震度6強の約500ガルで、場合によって、600ガルもあれば700ガルもある。
(3)活断層から地震加速度を評価しているのか。
明らかに活断層がある場合には、評価しているが、そうでない場合には、評価していない。考慮しているのは直下型地震とプレート海洋型地震である。
(4)地震によって骨組み構造材が損傷することは考慮しているか。
考慮しているが、それ以上は、考慮していない。
(5)原子力発電所では、原則として(S2を超える場合には塑性変形領域)、塑性変形を認めていないが。
降伏応力の4倍以下ならそのまま使い続けている。
(6)降伏応力を超えれば、弾性変形領域から塑性変形領域になり、降伏応力の4倍というのは、非常に大きく、原子力発電所では考えられない。
そうですか。
(7)海外に比べ、日本の耐震設計は、厳しいか。
地震国のため、特に、厳しい。
(8)建設地の地質の条件は何か。
N値50以上の東京礫層に建てている。そうでない軟弱な場合、杭を打ち込み(直径約2メートルのコンクリート柱か直径約1メートルの鋼管)、N値50以上の地層に届くようにしている。西新宿の高層ビルは、たとえば、55階の三井ビルでも、杭は使われていない。東京駅周辺や新橋駅周辺も杭は使われていない。東京の地質は高層ビルの建設に都合が良い。
(9)骨組み構造材は、ボルト締めか、溶接か。
効率的で、振動減衰特性が良いため、溶接にしている。ボルトにすると長いものが多くなり過ぎる。
(10)耐震設計は、コンピュータシミュレーションによるが、風圧(台風・強風・突風)のコンピュータシミュレーションもしているか。
している。他の高層ビルによる風の流れの影響も考慮している。特に、幅の狭い高層ビルの設計の場合には、実験とコンピュータシミュレーションを行っている。
(11)四国大橋の設計では最大風速(秒速)80メートルを想定しているが、高層ビルの設計ではどうか。
500年に1回の頻度で発生する平均風速45メートル(高さ10メートル位置)、瞬間風速70メートル(平均風速の1.5倍)まで考慮している。ビル内にいると揺れが分かる。強い季節風でも揺れる。
(12)建設費は。
約100万円/坪(すべての階の坪数を考える)。
(13)建築用鋼材は普通鋼材か。
建築専用鋼材で、溶接性が良く、降伏比(降伏後も強く、粘り強い)の良い物である。
(14)受注は競争入札か特名か。
実際には両方ある。
(15)技術的に何階まで建設可能か。
技術で制限されるのでなく、法的制限(羽田空港との関係での高さ制限)・経済性・風圧で決まる。
(16)今、都内で、多くの高層ビルが建設中だが、好景気か。
今は厳しい受注期にある。仕事は、多くあるが、利益が出ない、資材が高い、競争が厳しい。
(17)大手五社の技術力は。
同レベルと認識している。ただ、制振技術(ダンパー等による振動減衰)は、鹿島が高い。
(18)高層ビル解体で出る鋼材の再利用はするのか。
溶解して、規格に合うように、成分調整して、再利用する。
以上が機密事項を除外した主要な聞き取り調査の内容です。桜井所長は、原子力発電所と高層ビルの耐震設計の考え方の相違に着目し、技術評価の論文をまとめる予定です。聞き取り調査は、聞き取り内容の解釈・考察が重要になります。桜井所長は、高層ビルでは、地震による影響により、降伏応力の4倍以内の塑性変形での継続使用が許容されるというのは、意外な真実だと言っていました。
"カリフォルニア"から歩いて約15分のところにFisherman's Wharfがあります。そこから内海を一周する遊覧船が有り、桜井淳所長は、ここ四半世紀の間、何度も利用してきました。緑に包まれて静かな瀬戸内海のような雰囲気が気に入っているようです。気分転換になり、何度利用しても新鮮な感覚が伝わってくるそうです。