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コーヒー?からアジ化ナトリウム 岡山大教授が一時不調 '08/6/9

 岡山大は九日、大学院医歯薬学総合研究科の五十代の男性教授が五月、薬学部の研究室でコーヒーを飲んだ後、意識がもうろうとし、このコーヒーとみられる飲料物からアジ化ナトリウムが検出されたと発表した。岡山西署は傷害事件とみて捜査。教授の容体は回復している。

 大学によると、五月二十日午前七時二十分ごろ、教授が研究室で座り込んでいるのを大学院生が発見、一一九番した。教授が直前に飲んだコーヒーの味がおかしかったと訴えたため、救急隊員が県警に通報した。

 県警は、教授の胃の内容物からアジ化物を検出。その後、コーヒーとみられる飲料物から、毒物に指定されているアジ化ナトリウムを検出した。

 教授は病院に搬送されたが、五月二十六日に退院。六月二日から通常勤務をしている。「コーヒーは自分で入れた」と話しているという。

 薬学部では、計十四個の保管庫に鍵を掛けて瓶に入ったアジ化ナトリウムを保管。ことし四月以降、順次点検しているが、瓶の個数が減っていたなどの報告は今のところないという。




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