人類活動が原因、絶滅危惧種のアザラシが遂に絶滅

新華社ワシントン(米国):アメリカのある政府系機関は先ごろ、カリブ海にのみ生息していたカリブモンクアザラシがすでに絶滅したと発表した。人類の活動によって絶滅した初のアザラシとなったという。生物学者らは、ハワイモンクアザラシと地中海モンクアザラシも同様の運命を辿るだろうと警告している。
AP通信7日付の報道によると、アメリカの国立海洋大気圏局の関係者が、カリブモンクアザラシが絶滅したと発表した。同局の生物学者は、「人類活動が原因で絶滅した初のアザラシとなった」と述べているという。
カリブモンクアザラシはかつて25万頭生息していた。しかし、多くが人の捕殺に遭い、生息数が激減。最後に生息が確認されたのは1952年だった。ジャマイカとメキシコ・ユカタン半島の間の海域で見たという人もいたが、今ではそうした目撃情報もなくなっている。
カリブモンクアザラシ以外のモンクアザラシの生息数も激減している。ハワイモンクアザラシ、地中海モンクアザラシの現在の生息数はそれぞれ1200頭と500頭。特にハワイモンクアザラシの生息数は年間4%のスピードで減少している。
【翻訳編集:JCBB(H.A)/G-SEARCH】