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故川田亜子さんも協力、映画「GATE」プレミア試写会 |
2008年6月2日(月) 12時02分 |
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核兵器の廃絶を訴える僧侶らとボランティアの活動を描いた映画「GATE」のプレミア試写会と会見が1日、東京・六本木のハリウッドビューティープラザで行われた。
 「GATE」は広島への原爆の投下から60年間燃やし続けられてきた火を、世界初の原爆実験が行われた米国・ニューメキシコ州のトリニティサイトへ運び、そこで消し去るという試みに挑む僧侶たちの姿が描かれている。米国2500kmを行脚しトリニティサイトで「原爆の火」を消すことで核という「負の連鎖」を断ち切り、世界に同じ悲劇が繰り返されることのないようにと僧侶たちが祈り続けるさまと、その行脚に共感した人々が彼らを次第にサポートしていく過程が焼き付けられたドキュメンタリー作品。
 会見には、マット・テイラー監督をはじめ、主題歌を歌った歌手・伊藤由奈、楽曲のプロデュースを担当した小林武史、長崎県皓台寺の大田大穣住職、鴨下一郎環境大臣らが登場。小林の作詞・作曲、ロシア国立管弦楽団の演奏で主題歌「GATE」をモスクワでレコーディングしてきた伊藤は「歌いながらもこの映画の映像がすごく浮かびましたし、もっともっと同じ世代の皆さんにもこの映画も見てもらいたいし、平和への意識を持つようになってほしいですね」とメッセージを語った。鴨下環境大臣も「核の問題や環境について、我々一人ひとりがしっかり考えて行動し、そうすることによって地球を未来の世代に渡していくという使命がある。皆さん、一緒に行動しましょう」とあいさつ。
 小林、伊藤のほか、映画のナレーションを担当した松嶋菜々子、映画の内容を子供向けにまとめた絵本「ランタンとつる」の朗読を担当した中山美穂ら、「GATE」のプロジェクトには多くの人々がボランティアで参加している。また、5月に亡くなった元TBSアナウンサー・川田亜子さんも上映会の司会や絵本の日本語訳のアドバイスなどボランティアとして協力していた。
 映画「GATE」は、東京・六本木のハリウッドホールにて先行上映中(金、土限定)のほか、7月12日(土)から全国の東宝シネマズにて順次公開予定。伊藤の歌う主題歌は6月11日(水)から着うたの配信が開始される。映画、主題歌やグッズの収益金は、「世界核兵器解体基金」を通じてロシア国内の核兵器の解体に使われる。

>> 世界核兵器解体基金


(左から)大田住職、伊藤由奈、マット・テイラー監督、小林武史、鴨下環境大臣 |
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