海外

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷
印刷

オリーブオイル:農家発、平和へのブレンド イスラエル・パレスチナが共同生産

 【エルサレム前田英司】イスラエルとパレスチナのオリーブ農家が共同で「オリーブス・オブ・ピース(平和のオリーブ)」と銘打ったオリーブオイルを製造し、特産品として海外に売り出そうと奮闘している。

 この共同作業はイスラエル、パレスチナの信頼醸成の一環として、日本の支援で05年に始まった。オリーブはこの地域の主要産物で、その良質さには定評がある。双方のオリーブ農家40人が合宿して相互理解を深めながら、品質向上や輸出のノウハウを学び、イスラエル産とパレスチナ産のオリーブをブレンドして商品化した。初の海外受注は日本企業から舞い込み、3月に200本(500ミリリットル瓶)を輸出した。

 混迷する和平交渉に先行して実現した草の根の「和平」。双方の調整役を務める在イスラエル日本大使館の笠井香代・専門調査員は「『平和のオリーブ』が世界に流通し、この地で起きていることへの関心を高めるきっかけになればいい」と話していた。

毎日新聞 2008年6月2日 東京夕刊

海外 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報