Windows XP で権限のあるタイム サーバーを構成する方法
Microsoft Windows 2000 については、次の資料を参照してください。216734 (http://support.microsoft.com/kb/216734/) この資料の内容
目次概要この資料では、Windows XP の Windows タイム サービスを、内部のハードウェア クロックまたは外部のタイム ソースを使用するように構成する方法について、手順を追って説明します。この資料では、信頼できるタイム ソースの構成、手動指定の同期、利用可能なすべての同期メカニズム、および Windows タイム サービスの主要なレジストリ値 (MaxNegPhaseCorrection、MaxPosPhaseCorrection など) についても説明します。 はじめに
この資料では、Windows XP の Windows タイム サービスの構成方法について手順を追って説明します。Windows タイム サービスは、内部のハードウェア クロックまたは外部のタイム ソースを使用するように構成することができます。
権限のあるタイム サーバーはハードウェア ソースから時刻を取得するように構成することを強くお勧めします。権限のあるタイム サーバーをインターネット上のタイム ソースと同期するように構成した場合、認証は行われません。また、サーバーおよびスタンドアロン クライアントでの時刻の修正幅の設定を小さくすることをお勧めします。これらの推奨事項に従うことにより、ドメインにおける時刻の正確性およびセキュリティ上の安全性が向上します。 この資料には、一般的な問題のトラブルシューティングに役立つ情報も記載されています。また、信頼できるタイム ソースの構成、手動指定の同期、利用可能なすべての同期メカニズム、および MaxNegPhaseCorrection、MaxPosPhaseCorrection などのレジストリ値についても説明します。 内部のハードウェア クロックを使用するように Windows タイム サービスを構成する内部のハードウェア クロックを使用するように Windows タイム サービスを構成するには、権限のあるタイム サーバーのアナウンス フラグを変更します。アナウンス フラグを変更すると、コンピュータは、自身を信頼できるタイム ソースとしてアナウンスし、組み込みの CMOS (Complementary Metal Oxide Semiconductor) クロックが使用されます。内部のハードウェア クロックを使用するように Windows タイム サービスを構成するには、以下の手順を実行します。警告 : レジストリ エディタまたは別の方法を使用してレジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生することがあります。最悪の場合、オペレーティング システムの再インストールが必要になることがあります。マイクロソフトは、レジストリの変更により発生した問題に関しては、一切責任を負わないものとします。レジストリの変更は、自己の責任において行ってください。
タイム プロバイダ NtpClient は到達できないか、現在 192.168.1.1 (ntp.m|0x0|192.168.1.1:123->192.168.1.1:123) から有効な時間データを受信中です。 手動で構成されたピア 192.168.1.1 に 8 回試行しましたが、有効な応答が得られませんでした。このピアはタイム ソースとしては破棄され、NtpClient は同期先となる新しいピアの発見を開始します。 1 つまたは複数のタイム ソースから時間を取得するようにタイム プロバイダ NtpClient は構成されていますが、どのソースも現在アクセスすることはできません。ソースへのアクセスの試行は、あと 960 分間実行されません。NtpClient が正しい時間を参照できるソースがありません。 内部のタイム ソースを使用してタイム サーバーが実行されている場合、次のイベントがアプリケーション ログに出力されます。タイム プロバイダ NtpClient: このコンピュータは、ドメイン階層を使ってタイム ソースを決定するように構成されていますが、フォレストのルートにあるドメイン用の PDC エミュレータであるため、ドメイン階層のその上にはタイム ソースとして使用するコンピュータがありません。ルート ドメインの信頼できるタイム サービスを構成するか、または手動で PDC を構成して外部のタイム ソースと同期させることをお勧めします。そうでない場合、このコンピュータはドメイン階層内の権限のあるタイム ソースとして機能します。外部のタイム ソースが構成できない場合、またこのコンピュータで使用できない場合は、NtpClient を無効にすることをお勧めします。 このメッセージは、タイム サーバーが、外部のタイム ソースを使用するように構成されていないこと、およびタイム サーバーが無視される可能性があることを通知するものです。w32tm コマンドの詳細については、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力してください。 w32tm /? 外部のタイム ソースを使用するように Windows タイム サービスを構成する外部のタイム ソースと同期するように Windows タイム サービスを構成するには、以下の手順を実行します。
w32tm /?
注 : SNTP では UDP (User Datagram Protocol) ポート 123 が使用されます。インターネットに対してこのポートが開かれていない場合、サーバーをインターネット上の SNTP サーバーと同期することはできません。
詳細信頼できるタイム ソースの構成信頼できるタイム ソースとして構成されたコンピュータは、タイム サービスのルートとして設定されます。タイム サービスのルートは、ドメインに対して権限を持つサーバーであり、通常、外部の NTP サーバーまたはハードウェア デバイスから時刻を取得するように構成されます。特定のタイム サーバーを信頼できるタイム ソースとして構成して、ドメイン階層全体に時刻を転送する方法を最適化することができます。ドメイン コントローラが信頼できるタイム ソースとして構成されている場合、ネットワークへのログオン時に Net Logon サービスがそのドメイン コントローラを信頼できるタイム ソースとしてアナウンスします。他のドメイン コントローラは、同期するタイム ソースを検索するとき、信頼できるソースが利用可能な場合には、信頼できるソースを最初に選択します。手動指定の同期手動指定の同期では、コンピュータで時刻の取得先とするピアを指定することができます。ピアは 1 つのみ指定することも、一覧として複数指定することもできます。コンピュータがドメインに参加していない場合、指定したタイム ソースと同期するように手動で構成する必要があります。ドメインに参加しているコンピュータでは、デフォルトでドメイン階層から同期するように構成されています。手動指定の同期は、ドメインのフォレスト ルート、またはドメインに参加していないコンピュータで特に役立ちます。外部の NTP サーバーを手動で指定して、ドメインに対して権限を持つコンピュータと同期することにより、信頼できる時刻を使用できます。ただし、ドメインにおける時刻の正確性およびセキュリティ上の安全性が高いのは、ドメインに対して権限を持つコンピュータをハードウェア クロックと同期するように構成する方法です。ハードウェアのタイム ソースがない場合、W32time の種類は NTP として構成されます。レジストリ値 MaxPosPhaseCorrection と MaxNegPhaseCorrection の設定を変更する必要があります。タイム ソース、ネットワークの状態、セキュリティの要件によっても異なりますが、推奨する値は 15 分以下です。この要件は、時刻の同期を行うサブネットでフォレスト ルートのタイム ソースとして構成された、すべての信頼できるタイム ソースにも適用されます。これらのレジストリ値の詳細については、この資料の「Windows タイム サービスのレジストリ値」を参照してください。 注 : 手動指定のタイム ソースは、特定のタイム プロバイダが指定されていない限り、認証が行われません。このため、これらのタイム ソースは攻撃を受けやすくなります。また、認証を行うドメイン コントローラではなく、手動指定のソースとコンピュータが同期を行っている場合、2 台のコンピュータ間で同期が取れなくなる場合があります。この状況では、Kerberos 認証が失敗し、プリンタやファイルの共有など、ネットワーク認証が必要な他の操作も失敗する可能性があります。フォレスト ルートのみが外部のソースと同期を取るように構成されている場合、フォレスト内の他のコンピュータはすべて互いに同期の取れた状態になります。この構成では、再生攻撃を受けにくくなります。 利用可能なすべての同期メカニズム利用可能なすべての同期メカニズムを使用するというオプションは、ネットワーク上のユーザーにとって最も役に立つ同期方法です。この方法では、ドメイン階層との同期が可能になるだけでなく、ドメイン階層が利用できなくなった場合に、構成に応じて別のタイム ソースを提供することもできます。クライアントがドメイン階層と時刻を同期できない場合、タイム ソースは、NtpServer の設定で指定されたタイム ソースに自動的に切り替わります。ほとんどの場合、この同期方法で、クライアントに正確な時刻を提供することができます。Windows タイム サービスのレジストリ値以下の表のレジストリ値は、次のレジストリ キーの下にあります。 HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W32Time\
関連情報
Windows タイム サービスの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
884776 (http://support.microsoft.com/kb/884776/)
時刻が大きく変更されないように Windows タイム サービスを構成する
816042 (http://support.microsoft.com/kb/816042/)
Windows Server 2003 で権限のあるタイム サーバーを構成する方法
216734 (http://support.microsoft.com/kb/216734/)
Windows 2000 で権限のあるタイム サーバーを構成する方法
Windows Server 2003 ベースのフォレストでの Windows タイム サービスの詳細については、以下のマイクロソフト Web サイトを参照してください。 http://technet2.microsoft.com/WindowsServer/ja/Library/187291de-06a4-41ba-ad05-f602d58a96ae1041.mspx?mfr=true (http://technet2.microsoft.com/WindowsServer/ja/Library/187291de-06a4-41ba-ad05-f602d58a96ae1041.mspx?mfr=true)
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