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【国際】

外国人記者の人数制限 中国、マイナス報道懸念か

2008年6月9日 06時34分

 【成都(中国四川省)9日共同】中国四川省政府は9日までに、四川大地震の被災地を取材できる外国メディアの記者の人数を1社2人までに制限する措置を取った。

 「被災民の生活秩序を保つため」と説明しているが、倒壊した学校の手抜き工事問題や死亡した児童の親による抗議活動など、中国の負の面を伝える報道が相次いだことを受け、取材制限に踏み切ったとみられる。

 省政府は地震発生後、中国に駐在する外国メディアの記者らに対し、臨時の取材許可証を発給。人数や取材期間の制限は設けなかった。

 しかし、7日になって突然「災害救援活動や被災民の生活の秩序を正常に保つため」に中国の「突発事件対応法」などの関連規定に基づき、許可証を同日付で更新するとの通告を公布。新しい許可証を取得できるのは1社2人までに制限した。

 当初の許可証は記者の名前が書いてあるだけだったが、新しい許可証は流用防止のため記者の顔写真付き。延長は可能だが10日間の有効期限が設けられた。

 

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