この資料では、Windows タイム サービスを使用して、コンピュータの時刻の同期をとる方法について説明します。
Windows XP では、Windows タイム サービスにより、コンピュータの内部時計がネットワーク上の他の時刻と自動的に同期されます。この同期のために使われるタイム ソースは、コンピュータが Active Directory ドメインとワークグループのどちらに参加しているかによって異なります。
コンピュータがワークグループに参加している場合は、時刻の同期の設定を手動で構成する必要があります。あるコンピュータをローカルの信頼できるタイム ソースとして指定できるようにするには、特別なハードウェアやインターネット上のタイム ソースを使用して Windows タイム サービスを構成し、既知の正確なタイム ソースとの同期をとります。他のすべてのワークグループ コンピュータは、このローカル タイム ソースと同期するように手動で構成することができます。
コンピュータが Active Directory ドメインに参加している場合は、Windows タイム サービスが自動的に構成され、ドメイン コントローラ上で動作している Windows タイム サービスが使われるようになります。Windows タイム サービスは、ドメインのドメイン コントローラを信頼できるタイム ソースとして設定し、定期的にこのソースとの同期をとります。これらの設定は、必要に応じて変更または上書きすることができます。
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ドメインに参加しているコンピュータで時刻の同期をとる方法
1. |
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントし、[アクセサリ] をポイントして、[コマンド プロンプト] をクリックします。
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2. | w32tm /resync と入力し、Enter キーを押します。
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内部タイム サーバーを外部ソースと同期する方法
1. |
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントし、[アクセサリ] をポイントして、[コマンド プロンプト] をクリックします。
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2. |
下記のコマンド ラインを入力し、Enter キーを押します。
peerlist には、適切なタイム ソースのドメイン ネーム システム (DNS) 名または IP アドレスのリストを、カンマで区切って指定します。
w32tm /config /syncfromflags:manual /manualpeerlist:
peerlist |
3. | w32tm /config /update と入力し、Enter キーを押します。
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注:
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この手順は、通常、内部ネットワークの権限のあるタイム ソースを、完全に正確な外部タイム ソースと同期するために使用する方法ですが、すべての Windows XP ベースのコンピュータで実行することができます。
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コンピュータからサーバーに到達できない場合、この手順は失敗し、イベント ログにエントリが書き込まれます。
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正確な時刻情報を取得するために、インターネット上のコンピュータを使用することもできます。たとえば、National Institute of Standards and Technology (NIST) から提供されている NIST Network Time Service を利用できます。
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サービスを構成する方法
サービスを開始、停止、一時停止、再開、または再起動する方法
注 : この手順を完了するには、管理者または Administrators グループのメンバとしてログオンしている必要があります。使用中のコンピュータがネットワークに接続している場合、ネットワーク ポリシーの設定によって、この手順を完了できないことがあります。
1. |
[スタート] メニューをクリックし、[コントロール パネル] をクリックし、[パフォーマンスとメンテナンス] をクリックし、[管理ツール] をクリックして、[サービス] をダブルクリックします。
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2. |
詳細情報のウィンドウ領域でサービスをクリックします。
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3. |
[操作] メニューの [開始]、[停止]、[一時停止]、[再開]、または [再起動] をクリックします。
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4. |
サービスのスタートアップ パラメータを構成するには、[開始] をクリックする前に、サービスを右クリックして [プロパティ] をクリックし、[開始パラメータ] ボックスにパラメータを入力します。これらの設定が使われるのは一度だけで、保存はされません。円記号 (\) はエスケープ文字として扱われます。パラメータに円記号を使う場合は、2 つ続けて円記号を入力します。
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注 :
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サービスを停止、開始、または再開すると、依存するすべてのサービスも影響を受けます。
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サービスのデフォルトの設定を変更すると、主要なサービスが正しく動作しなくなることがあります。自動的に開始するよう構成されているサービスの [スタートアップの種類] や [ログオン] を変更するときは、十分に注意してください。
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サービスの開始方法を構成する方法
注 : この手順を完了するには、管理者または Administrators グループのメンバとしてログオンしている必要があります。使用中のコンピュータがネットワークに接続している場合、ネットワーク ポリシーの設定によって、この手順を完了できないことがあります。
1. |
[スタート] メニューをクリックし、[コントロール パネル] をクリックし、[パフォーマンスとメンテナンス] をクリックし、[管理ツール] をクリックして、[サービス] をダブルクリックします。
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2. |
構成するサービスを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
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3. |
[全般] タブをクリックし、[スタートアップの種類] ボックスの一覧で [自動]、[手動]、または [無効] をクリックします。
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4. |
サービスがログオンするときに使用するユーザー アカウントを指定するには、[ログオン] タブをクリックし、次のいずれかの操作を実行します。
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サービスが LocalSystem アカウントを使うように指定するには、[ローカル システム アカウント] をクリックします。
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サービスが LocalService アカウントを使うように指定するには、[アカウント] をクリックし、NT AUTHORITY\LocalService と入力します。
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サービスが NetworkService アカウントを使うように指定するには、[アカウント] をクリックし、NT AUTHORITY\NetworkService と入力します。
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その他のアカウントを指定するには、[このアカウント] をクリックし、[参照] をクリックして、[ユーザーの選択] ダイアログ ボックスでユーザー アカウントを指定します。完了したら [OK] をクリックします。
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5. |
そのユーザー アカウントのパスワードを [パスワード] ボックスと [パスワードの確認入力] ボックスに入力し、[OK] をクリックします。
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注 :
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サービスのデフォルトの設定を変更すると、主要なサービスが正しく動作しなくなることがあります。自動的に開始するよう構成されているサービスの [スタートアップの種類] や [ログオン] を変更するときは、十分に注意してください。
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サービスを有効または無効にした後、コンピュータの起動時に問題が発生するようになった場合は、セーフ モードを使用すればコンピュータを起動できることがあります。セーフ モードで起動したら、サービスの構成を変更するか、デフォルトの構成を復元することができます。
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[デスクトップとの対話をサービスに許可] チェック ボックスをオンにすると、サービスは、デスクトップ上にユーザー インターフェイスを表示できるように構成されます。この機能を利用できるのは、[ローカル システム アカウント] をクリックした場合、かつサービスがデスクトップとの対話を行うように構成されている場合だけです。
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トラブルシューティング
クライアントがサーバーと同期されない
この現象は、Windows タイム サービスを手動で停止した場合に発生する可能性があります。この問題を解決するには、Windows タイム サービスを開始します。Windows タイム サービスを開始するには、次の手順に従います。
1. |
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントし、[アクセサリ] をポイントして、[コマンド プロンプト] をクリックします。
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2. | net start w32time と入力し、Enter キーを押します。
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この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID
307897 (http://support.microsoft.com/kb/307897/EN-US/)
(最終更新日 2001-10-18) をもとに作成したものです。
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