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Windows Time サービスの基本処理

文書番号:224799
最終更新日:2007年10月26日
リビジョン:4.1
この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP224799
目次

概要

Windows 2000 では、新しい時間同期サービスが使用され、Windows 2000 ベースのネットワーク上で動作しているコンピュータの日時が同期されます。デフォルトの認証プロトコル (MIT Kerberos Version 5) が、認証チケット生成プロセスの一部としてワークステーション時刻を使用するため、Windows 2000 では時刻を同期することは重要になります。

この資料の情報は、Windows 2000 Active Directory ドメインに所属している Windows 2000 クライアントに適用されます。Windows 2000 クライアントが、あるワークグループに所属している場合、ユーザーは時間の同期設定を手動で行う必要があります。

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詳細

W32Time (Windows Time Synchronization サービス) は、IETF RFC 1769 で詳述されているように、SNTP (Simple Network Time Protocol) に完全準拠した実装です。

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基本処理

1.インターバル チェック
a. クライアントは、認証しているドメイン コントローラにコンタクトします。
2 台のコンピュータ間の通信待ち時間を決定するために、パケットが交換されます。
W32Time は、ローカルで統一すべき現在時刻を決定します ("ターゲット" の時刻)。
b. クライアントは、ローカル時刻を調整します。
ターゲットの時刻がローカル時刻よりも進んでいる場合は、ローカル時刻は、ターゲットの時刻に即座に設定されます。
ターゲットの時刻がローカル時刻よりも遅れている場合は、その差が 3 分 を超えていなければ、2 つの時刻が合うまで、ローカルの時計を遅らせ (針を回し) ます。 3 分 以上の差がある場合、時刻は即座に設定されます。
c. タイム サーバー クライアントは定期的なチェックを行います。
クライアントは、各 "周期" に 1 回、認証しているドメイン コントローラに接続します。
最初のデフォルトの周期は 45 分です。
d. 時刻の同期試行が 3 回連続して成功した場合は、インターバル チェックの周期は 8 時間に増えます。時刻の同期試行が 3 回連続して成功しない場合は、インターバル チェックの周期は 45 分にリセットされます。
2. 時刻統一の階層構造
a. すべてのクライアント デスクトップは、タイム ソースとして、認証しているドメイン コントローラ (DSGetDCName() によって返されたドメイン コントローラ) を選択します。このドメイン コントローラが使用できなくなった場合は、クライアントはドメイン コントローラに対する要求を再発行します。
b. すべてのメンバ サーバーは同じプロセスに従います。
c. ドメイン内のすべてのドメイン コントローラは、DC に対して次の 3 つのクエリを行います。
親ドメイン内の信頼できるタイム サービス (優先)
現在のドメイン内の信頼できるタイム サービス (必須)
現在のドメインの PDC 返されたこれらの DC のいずれか 1 つがタイム ソースとして選択されます。

d. フォレストのルートにある PDC の FSMO には権限があり、外部のタイム ソース (United States Naval Observatory (米国海軍観測所) など) を使って、手動で同期の設定をすることができます。
Windows Time サービスの構成方法の詳細を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
216734 (http://support.microsoft.com/kb/216734/EN-US/) How to Configure an Authoritative Time Server in Windows 2000

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関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 224799 (http://support.microsoft.com/kb/224799/EN-US/) (最終更新日 2001-10-18) をもとに作成したものです。

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この資料は以下の製品について記述したものです。
Microsoft Windows 2000 Server
Microsoft Windows 2000 Professional

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キーワード: 
kbinfo kbenv kbproductlink KB224799

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