和歌山放送局

2008年6月9日 9時46分更新

近畿の知事“地域医療で連携”


関西とその周辺の2府8県の知事らが、地域が抱える課題について話し合う「近畿ブロック知事会議」が、大阪市で開かれ、深刻化する医師不足など地域医療の厳しい現状に対処するため、各府県が連携して対策を進めることを申し合わせました。

「近畿ブロック知事会議」は、関西2府4県と福井、三重、徳島の3県の知事が集まり、ほぼ半年ごとに開かれています。
会議では、まず、経済的つながりが深い鳥取県が新たにメンバーに加わることが承認され、平井知事がほかの知事らに特産のすいかをプレゼントしました。
続いて、医師不足が深刻化する中でどのように地域医療を確保するかをテーマに各知事がそれぞれの抱えている課題を報告しました。この中では、三重県の野呂知事が、「医師だけではなく看護師の確保も課題で、公立病院での閉鎖も相次いでいる」と述べたほか、大阪府の橋下知事は、「医療費の助成については、各府県がバラバラではなく一定の基準をはめるべきではないか」と述べました。
そして、地域医療の厳しい現状に対処するため、今後、実務レベルで協議するなど、各府県が連携して対策を進めることを申し合わせました。
また、地方分権を進めるため権限と税財源をあわせて委譲することや、道路特定財源が一般財源化されても道路整備のために地方に配分する総額を減らさないことを、近く国に申し入れることで合意しました。