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加藤容疑者、友人に「死にたい」

 秋葉原の無差別殺傷事件で8日逮捕された加藤智大容疑者(25)は、約3カ月前、小中学校時代の同級生と地元の青森市で会った際「死にたい」と漏らしていた。平日は静岡県裾野市にある派遣先の自動車製造工場で黙々と働く日々。寡黙な青年が引き起こした凶行に、周囲は衝撃を受けている。

 青森市出身の加藤容疑者は小学校時代、「足が速くてクラスの人気者」だったという。その後、地元の進学校、青森高校に入学。岐阜県坂祝町の中日本自動車短大を卒業。同短大の説明によると、その後弘前大に入ったというが、弘前大によると、編入学した記録はないという。

数年ぶりに再会した友人は「髪がボサボサで、内向的な性格になっていた」と印象の変化に驚いた。

 昨年11月、東京都内で製造業派遣大手の日研総業(東京)の面接を受け登録、自ら応募した裾野市の自動車製造工場に同月内から派遣された。「自動車組み立ての経験がある」と話していたという。

 来年3月までの契約で、時給は1300円、月給は約20万円プラス残業代だった。仕事は塗装の検査工程を担当し土曜、日曜日は休み。工場関係者や日研総業は「おとなしい性格で、あまりしゃべらないが、まじめに働いていた」。

 しかし異変があったのは先週木曜日の5日。朝6時半からのシフト前、いったん更衣室に姿を見せたが、職場に現れることなく無断欠勤。連絡も取れなくなった。翌6日朝、日研総業に「もう1日考えさせてほしい」と電話を入れ、その日も欠勤した。

[ 2008年06月09日 12:28 ]

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