2008年6月8日 20時12分更新
多重債務について県や市町村に寄せられた相談結果がまとまり、借金をした理由は「低収入や収入の減少」が最も多かったことがわかりました。
県によりますと、去年10月からことし3月末までに、県と県内の27市町村に寄せられた多重債務に関する相談件数はあわせて1054件に上りました。
相談者を年代別にみますと、60代以上が218件と最も多く、次いで30代が201件などとなりました。
借金の額で最も多かったのは、100万円以上200万円未満で148件、次いで200万円以上、300万円未満が144件でしたが、500万円以上も113件に上りました。
さらに借金をした理由についてたずねたところ「低収入・収入減」が257件と最も多く、「商品・サービスの購入」が120件、「ギャンブル・遊興費」が67件などとなっています。
県の県民生活課は、「収入の少ない人や突然、収入を減らされた人が事故や病気などでやむを得ず借金を重ねてしまうケースが多いのではないか」と話し、今後も無料相談会などを通じて、多重債務者への支援に力を入れていきたいとしています。