今どきの若者は社会貢献が大好き
とある企業の新規事業担当の方とミーティングしたときのこと。
社会貢献とは関係ないテーマのミーティングでしたが、今の僕は、どなた様にも隙あらば社会貢献の話に持ち込むので、先日もそんな調子で、世界でも日本でも社会貢献がきてますよ〜、社会貢献しないと企業も生き残れない時代になってますよ〜という話をしてました。
そうすると、その企業の方が言うわけです。
そこは、大学生の就職希望ランキングでベスト10に入る人気企業なのですが、面接の時に
「この会社に入って何をしたいの?」
ときくわけですよ。(基本ですね)
これまでは、たいていの学生さんは
「自分の能力を最大限に活かして、御社の発展に貢献したい」
みたいなことを言ってきたわけです。
ところが、最近の学生さんは全然違うことを言うらしいです。
しかも、9割の学生が同じコトを言う。それは?
面接にきた学生の9割が言う答えとは
「社会貢献です」
つまり、
「御社に入って、御社の力を活用して社会貢献したい」
そんなふうに言うらしいです。
まあ、こんな場合、
「社会貢献するのはいいけど、具体的に何をどうしようと考えているわけ?」
などとツッこむ大人も多いですが、もちろん僕はそんなツッこみは入れません。
一昔前には、起業したいという若い人が多くて、そんな人には、
「起業家というのは起業したくてするんじゃなくて、何か社会に足りない製品やサービスがあって、その足りない部分を自分が埋めなければならぬという、やむにやまれぬ使命感に駆られて起業するとか、とにかく何かの仕事に夢中になって起業しちゃうとか、そういうもんだよ」
などと説教をたれていたものですが、社会貢献したい若者に対しては、僕は寛大です。
社会貢献自体を目的にしちゃってOKです。
あとは、社会に出ていろいろ見聞きして、勉強して、やりたいこと、自分にとって切実なテーマを見つければよろしかと思います。
逆に、意欲ある学生さんには、積極的に就職担当者に言って欲しいですね。
「自分はこの会社を通じて、大きな社会貢献をしたい。ついては、御社ではどのような取り組みができるのか? 社員の社会貢献活動をどこまでサポートしているのか」
面接でこんなことを言ったら、たぶん両極端な反応が返ってくるでしょう。
担当者の中には怒る人もいると思います。
でも、社会貢献したくて入社を希望する若者に対して、怒ったりネガティブな反応をする企業に就職してハッピーになれるのか?
そもそも、そんな会社に将来性はあるのか?
学生さんもよ〜く考えて将来を決めてくださいね。(竹井)
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コメント
GGNBは
竹井さんと坂井さんのお二人で書いてるんだと
やっとわかってきたあたしです
坂井さん、失礼してました!
で、今日のは竹井さんですね
社会貢献を目的に就職する…
なんてすばらしい時代が来たのだろお
今、突然思い出したんですが
あたしは大学出るとき、社会福祉関係の仕事に就きたくて
そういう施設を回ったんです
でも、どこも、言ってることがあまりにビンボーくさくて
話した相手も枯れきってる人ばかしで
施設もむさ苦しくて
なんだかなーとフツーの就職しました
今ならさしずめ、社会貢献関係の仕事を探してたでしょう
まあ、一般企業のビジネスで育てた経験は何をやっても活かせてますからこれでよかったんですが
30年前に比べ
今はさま変わりしたもんだと
感慨ひとしおです
投稿 大浦 | 2008年6月 6日 (金) 18時50分