電車内で女性の下半身を触り、駅のホームから線路に飛び降りて逃げたとして、神奈川県警は6日、県警本部組織犯罪分析課の男性巡査部長(27)を県迷惑行為防止条例違反などの疑いで横浜地検に書類送検した。巡査部長は同日付で停職1カ月の懲戒処分を受け、依願退職した。「欲望を抑えられなかった」と話したという。
監察官室によると、巡査部長は4月15日午後7時過ぎ、JR横浜線の電車内で、乗り合わせたアルバイトの女性(31)の尻をスカートの上から触った疑い。女性に手をつかまれて十日市場駅で女性とともに下車したが、線路に飛び降りて逃走したという。このためほかの電車が最大で7分遅れ、約1600人に影響が出た。
巡査部長はその日の深夜、「痴漢に間違われた」と自ら上司に報告したが、その後の調べで、女性を故意に触ったことを認めた。
県警の西村昇・監察官室長は「警察官としてあるまじき行為。厳正な処分をした」とのコメントを出した。