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海女を世界遺産に 登録へ日韓タッグ志摩・済州島交流再び「海女博物館」に寄贈する海女桶やイソメガネなどを準備する(右から)石原館長と海女の浜口さん、中村さん(三重県鳥羽市の海の博物館で)
素潜りで海底のアワビやサザエを取る「海女」を、世界遺産の無形遺産に登録しようと、三重県と韓国・済州島の海女が連携する。20日から済州島で行われる「海女博物館日韓国際学術会議」に、それぞれの海女が出席し、登録に向けて話し合うことになった。三重から参加する海女は「済州島の海女と交流を深め、登録につながればうれしい」と話している。 世界遺産への登録は、昨年10月、済州島の海女博物館で開かれた同国際会議に、三重県鳥羽市の「海の博物館」の石原義剛館長が招かれ、「志摩の海女」をテーマに講演した際、済州島側から持ちかけられた。 古くから海女による漁が盛んな済州島周辺には、現在も約1万人が海に出ており、早くから無形遺産登録を目指していた。海の博物館は1975年ごろから済州島の漁具収集などを通じて、交流を深めていた。 石原館長は「三重県の志摩地方と済州島は古くから関係があった。明治から昭和の初めにかけて志摩半島から多くの海女が済州島に渡った。また、戦後は熊野灘沿岸で済州島の海女が活躍していた」と話す。 同国際会議には石原館長のほか、同県鳥羽市答志町の浜口ちづるさん(45)と中村加寿代さん(49)の2人の海女らが出席する。海女博物館が日本の海女コーナーの設置を計画しているため、中村さんの母澄子さん(76)が使っていた海女桶(おけ)やイソメガネ、磯着一式など約20点を寄贈する。 現在、志摩地方の海女は約1100人。石原館長は「能や歌舞伎などにも増してはるかに長い歴史を有し、女性の生活技術として文化をなしている。日韓の連携が無形遺産登録に結びつけば素晴らしい」と語り、中村さんらも「小さいときの遊びが自然に身について、海女になった。世界遺産になれば誇りになる」と話している。 無形遺産 (2008年6月8日 読売新聞)
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