医師不足や勤務医の過重労働が問題となる中、労働環境の改善などを目指す病院の勤務医らが新たな医師団体を立ち上げました。
「まず何よりも診療環境の改善を訴えます。医師が心のゆとりを持てる環境でなくては、患者さんの苦しみや痛みを真に共感することはできないのです」(全国医師連盟 黒川 衛 代表)
新しく設立された「全国医師連盟」は、病院の勤務医を中心に全国740人の医師が参加する団体で、会員の平均年齢は45歳と、現場に立つ若手医師が中心となっています。
「連盟」は、開業医中心の「日本医師会」とは別の立場から、勤務医などの労働環境の改善に取り組むことにしていて、設立集会では診療現場の過酷な勤務実態などが報告されました。
連盟は今後、医師が個人で加入できる労働組合をつくるほか、国の医療費抑制政策を転換させるキャンペーンを行いたいとしています。(08日22:39)