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コープきんき、コープ九州と共同仕入れへ
このニュースのトピックス:流通業界
関西の7つの生活協同組合でつくるコープきんき事業連合(大阪市)は7日、大阪市内で通常総会を開催し、九州の8生協でつくるコープ九州事業連合(福岡県篠栗町)と商品の共同仕入れを行うことを決めた。メーカーによる製品価格の値上げなど事業環境が厳しさを増すなか、仕入れ規模を拡大して収益力強化を目指す。
商品の共同仕入れは9月から、衣料品や洗剤、寝具、書籍といった日用品、雑貨などについて実施する。宅配事業で組合員に配る商品案内カタログも共通化する。商品の共同開発も検討するという。一方、鮮度が求められる食料品は、これまで通り別々に仕入れを行う。
事業連合は、傘下の生協が共同で仕入れや商品の開発などを行うための組織。仕入れ数をさらに増やして、メーカーに対する価格交渉力を強めるため、エリアを超えて連携することを決めた。
組合員という固定客を持つ生協だが、大手スーパーなどとの競合が激化しており、日本最大のコープこうべ(神戸市)と大阪北生協(大阪府豊中市)が府県を越えた合併の検討を始めるなど生き残りへ向けた動きが始まっている。