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【秋葉原通り魔事件】群衆が津波のように逃げまどった…凶行再現 (3/3ページ)

2008.6.8 19:44
このニュースのトピックス凶悪事件
事件の対応にあたる消防隊員と立ち止まって見守る通行人=8日午後2時13分、東京・外神田事件の対応にあたる消防隊員と立ち止まって見守る通行人=8日午後2時13分、東京・外神田

 足立区の看護師、魚谷直輝さん(35)は、「救急隊到着し、『AEDが足りない!』という声がしたため、秋葉原駅にAEDを取りに行った。近くにいた人々は『自分も刺されるのでは』という恐怖感があり、ばらばらに走り去っていた」と語った。

 路地では、「警棒を持った制服警察官と向かいあい、少し距離を置きながら、チャンバラのような感じでもみ合いながらにらみあっていた」(免税店の男性店主)。加藤容疑者は興奮状態で、ナイフを頭上に掲げて威嚇。額からは血を流し、服は返り血を浴びて真っ赤になっていたが、服装などに目立った特徴はなく、「普通の男性のようにしか見えなかった」(同)という。

 男性店主によると、数分間の緊張したやり取りの後、警察官が「ナイフを捨てないと撃つ」とする言葉を告げ、拳銃をゆっくりと構えた。加藤容疑者は観念したのか、まもなくこの警察官と、私服姿の数人に組み伏せられ、現行犯逮捕された。

 埼玉県朝霞市の男性(35)によると、「その脇にも男女2人が刺されて倒れていた」という。近所で働く男性会社員(44)は「ぞっとする。もう少し遅かったら自分も巻き込まれていたかも」と振り返った。

 付近で通行人に地図を配っていた観光案内業の男性(27)は「4月末に自称アイドルが(路上で開脚して都迷惑防止条例違反で)逮捕された一件以降、パフォーマーも減りやっと平穏を取り戻してきていた。歩行者天国はなくなってほしくはないが、廃止されてしまうかもしれない」と悔しがった。

このニュースの写真

通り魔事件が起きた現場の血痕を調べる捜査員=8日午後2時36分、東京・秋葉原
通り魔事件で混乱する秋葉原の歩行者天国=午後1時29分、東京・秋葉原(宮田滋比古さん提供)
被害にあった路肩で手を合わせる人の姿も見られた=8日午後7時(鈴木健児撮影)
事件の現場となった交差点には花がおかれた=8日午後6時45分(鈴木健児撮影)
現場では重傷者の処置が続いた=8日午後1時23分、東京・秋葉原(鈴木健児撮影、一部画像処理してあります)
事件の対応にあたる消防隊員と立ち止まって見守る通行人=8日午後2時13分、東京・外神田
血痕の残る交差点で事件の対応にあたる消防隊員ら=8日午後1時55分、東京・外神田
事件発生直後に救助される被害者=8日午後0時35分ごろ(提供写真)
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