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チベット亡命政府、「独立追求しない」と確約書提出

 6日付香港各紙によると、チベット亡命政府は4日、独立を追求しない意向を中国政府に文書で伝えた。文書は▲チベットの独立を追求しない▲北京五輪の開催を支持する▲非暴力の原則を守る-との内容で、胡錦濤国家主席を含む中国政府指導部に伝えられたという。

 この確約書はダライ・ラマが亡命政府のあるインド北部のダラムサラで四川大地震の犠牲者のための法要を営んだ後、5ページから成る書簡の形式で作成された。これに亡命政府のサムドン・リンポチェ首席大臣が署名し、中国政府と亡命政府の双方が信頼する仲介者を通じて中国側に伝達されたという。亡命政府は今回の書簡で、中国政府とダライ・ラマ側の特使との次回の交渉に有利な雰囲気が形成されることを期待している。

 一方、中国当局は4月にチベット自治区で爆弾テロ3件を起こしたとして、チベット人僧侶16人を逮捕して取り調べている。同自治区公安当局は5日、昌都地区マルカム県で武装警察部隊の駐屯地や変電所などを爆破した容疑者を先月12日から13日にかけ逮捕したことを明らかにしていた。

 四川大地震以降伝えられていなかったチベット人の反中デモも再開された。インド警察は5日、チベットと隣接する中印国境地帯で反中スローガンを叫びながらデモ行進を行った容疑で、チベット人265人を先週逮捕していたことを明らかにした。

香港=李恒洙(イ・ハンス)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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