「生協の白石さん」火付け役のブログ終了2008年06月08日03時10分 東京農工大(東京都小金井市、府中市)で3年前、学生からの質問に対するユニークな回答が話題になった「生協の白石さん」。新聞やテレビにも採り上げられ、学生とのやりとりをまとめた本「生協の白石さん」(講談社)は93万部のベストセラーになった。このブームの火付け役となったブログが、運営していた同大学生の卒業と同時に今春に終了した。 「生協の白石さん」とは東京農工大生協職員の白石昌則さん(38)。学生が生協への要望や質問を寄せる「ひとことカード」で、「問 愛は売っていないのですか…? 答え どうやら、愛は非売品のようです。もし、どこかで販売していたとしたら、それは何かの罠(わな)かと思われます。くれぐれもご注意ください」など軽妙な回答が反響を呼んだ。 当時工学部2年生だった上条景介さん(23)が05年、白石さんの了解を得てブログで回答を紹介し、多い日には10万件のアクセスを数える人気ブログとなった。 上条さんは生協に通って数日に1度の割で「ひとことカード」の回答を紹介していたが、この春大学を卒業、就職するため、3月末でブログの更新をやめた。 3年間で取り上げた回答は320件。最後のページには「いつもとても癒やされた」「上質の笑いを提供してくれてありがとう」「もう白石さんの律義なコメントが楽しめないのかと思うと、とっても悲しい」など約270件の書き込みが寄せられた。 4月からネット関連の会社に勤める上条さんは「さびしいけれど区切りは必要。学ぶことの多い3年間でした」と振り返る。白石さんは「外に発信してもらったことで、自分も視野が広がった。業務の一環としてひとことカードは今も書いております」。ブログ(http://shiraishi.seesaa.net/)は閉鎖していないため閲覧はできる。(芳垣文子) PR情報社会
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