岡山放送局

2008年6月7日 19時13分更新

古代の塩づくりを体験


古代の日本で行われていた土器を使った塩づくりを親子で体験する催しが岡山市で開かれました。
これは、遺跡の発掘などを行っている岡山市の古代吉備文化財センターが開いたもので、親子連れなど24人が参加しました。

参加者たちはまず、センターの職員から縄文時代から平安時代にかけての日本では土器を使って塩をつくっていたことを教わったあと、さっそく作業に取りかかりました。はじめに木をこすって摩擦で火をおこしたあと、そのうえに土器をのせて中に海水を注ぎました。

そして火を強めて水分を蒸発させ、さらに海水を加える作業を繰り返すと、土器の表面には塩の白い膜がうっすらと張り付きました。
参加者たちは最後に海水をすべて蒸発させて土器に張り付いた塩をスプーンですくい取り、別の土器で炊いたごはんにかけて味わっていました。

参加した親子連れは「昔の方法で作った塩は味が濃くてごはんにかけるととてもおいしいです」などと話していました。