動物園の飼育員、トラに襲われ死亡
京都市動物園で、40歳の男性飼育員がトラに襲われ死亡しました。檻の中の清掃作業で扉を閉め忘れたのが原因とみられます。 7日午前9時50分ごろ、京都市左京区の京都市動物園を訪れた女性客が、トラの檻の中で飼育員の伊藤淳さん(40)が倒れているのを見つけました。伊藤さんは病院に運ばれましたが、午後1時前、死亡しました。 檻には11歳のアムールトラのオス「ビクトル」がいて、伊藤さんは清掃作業のために1人で檻の中に入っていて、襲われたとみられます。 「本来あるべき状況じゃなかった中で、飼育員がトラの寝室の中に入った」(京都市動物園 秋久成人 副園長) 檻の中にはトラの部屋が2つあり、飼育員が清掃作業をする時は餌を使って一方の部屋にトラを呼び込み、扉を閉めてから、もう片方の部屋で作業を行うことになっています。 伊藤さんは午前9時半ごろに檻の中に入りましたが、扉を閉め忘れたためトラが入って来たとみられます。京都市動物園は7日は臨時休園としました。 「怖いとしか言いようがない」(訪れた人は) 伊藤さんはトラの担当になって5年以上のベテランで、仕事ぶりは堅実で、7日朝も特に変わった様子はなかったということです。(07日17:34)
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