葛飾区は30日、05年夏から埼玉県越谷市の飲食店が主宰する高校野球賭博に参加していた区清掃事務所職員10人らの懲戒処分を発表した。賭け金を取りまとめたり、店側が賭けに使う表を作成した職員もおり、区は近く、10人全員を賭博罪で告発する方針。
区の調べでは、33~42歳の男性職員10人が1~6回、春と夏の甲子園大会での優勝校と準優勝校を当てる賭博に参加していた。1口500円を1人1~4口賭け、過去の賭け金の総額は約19万円。当選したのは1人だけで約1万円をもうけ、店で飲食した。他に44歳の男性職員が賭けの表の作成にだけかかわっていた。処分は程度に応じ、戒告~停職3カ月。青木勇区長は「公務員としてあるまじき行為で遺憾。深くおわびします」との談話を出した。【真野森作】
〔都内版〕
毎日新聞 2008年5月31日 地方版