ゲストさんログイン

ウェブ検索

最新ニュース! クリックするほどよく分かる

livedoor ニュース

今週のお役立ち情報

肥留間正明の芸能斜め斬り 中島多圭子監督的生き方があった川田亜子さん

 「ありがとうございます。本当にありがとうございます」
 記録に残っていた携帯電話番号のボタンを押すと懐かしい声が聞こえてきた。声の調子は昔のまま。彼女と最後に話したのは、今から9年前である。

 声の主は中島多圭子監督(36)である。先ごろ戦場カメラマン一ノ瀬泰造氏の生きざまに迫ったドキュメンタリー映画「TAIZO」を引っさげ、第1回バーレーン国際人権映画祭で最優秀監督賞を受賞している。
 中島さんは実はフリーアナウンサーだった。彼女と一緒に仕事をしたのは今から9年前、テレビ朝日「やじうまワイド」のコメンテーターと司会者として半年ほど御一緒した。
 しかし、当時の中島さんは若さもあったがお世辞にもうまいとはいえなかった。中島さんは「やじうま」を去ったが、その後都内のレストランでお会いしたことがある。このとき彼女は「私、今度結婚するんです。相手は10歳以上も年上の男性です」と話しながら、結婚生活への夢を膨らませていた。
 その彼女がまさか映画監督に転進しているとはニュースを聞くまで知らなかったが、確かに映像への意欲は旺盛だった。聞けば9年前にかねてから興味のあった写真の勉強をするために写真学校に入り写真を勉強。その後、一ノ瀬泰造の足跡を追いカンボジアへ向かい、2000年レバノン南部のパレスチナ難民キャンプで中東問題について取材開始したそうだ。
 さらに「地雷を踏んだらサヨウナラ」のプロデューサーの奥山和由氏に「自分でビデオカメラを持って撮影する側に回ってみないか」と勧められ、01年4月より映画「TAIZO」の映画監督として制作にとりかかり、今回の受賞。意欲的で前向きでエネルギッシュなのである。アナウンサー失敗にこだわらず、次はジャーナリストを目指して出演する側から取材する側に転進するそのバイタリティーには圧倒される。
 考えてみれば中島さんとは違い、逆走してしまったのは、自殺した川田亜子さんかもしれない。彼女はアナウンサーとして失敗したわけではなく、むしろ溢れるばかりの才能に満ちていた。上昇志向の高い彼女は、報道番組に携わりたいとしてフリーアナに転進したわけだが、あくまでもこだわったのはスポットライトを浴びるキャスターという座だった。もし報道というジャンルに興味があるすれば、中島さんのようにジャーナリストとして取材する側もあったはずだと思う。叩き上げの中島さん、お嬢様で温室育ちの川田さんと、その明暗を分けた。

【他にはこんな記事も!!】
にわかに注目を集める中居クンの頭
中村獅童「やっとプライベート以外の話題が」
にしおかすみこ「化けの皮」をPR

内外タイムスとは
当たる!!と評判の競馬から、文化、レジャー、芸能報道。野球、格闘技などのスポーツに、政・財界の内幕情報が満載の夕刊情報娯楽紙!
竹書房
新品価格¥3,880
ロープライス¥2,180
情報センター出版局
新品価格¥1,050
ロープライス¥131

前後の記事

芸能アクセスランキング

注目の情報
"発毛日本一コンテスト"に潜入!
「感動する」「元気が出る」とウワサの「発毛日本一コンテスト」。イ
ラストレーターのナポコンが会場に潜入し、その様子をわかりやすくリ
ポートマンガでお届けします!毎週月曜日更新です。


コンテストマンガはこちらから