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五輪逃し…シドニー王者の井上引退へ

 準々決勝で高井洋平に敗れ、引き揚げる井上康生(中央)=日本武道館

 柔道の全日本選手権準々決勝で敗れ、北京五輪男子100キロ超級代表を逃した井上康生(29)=綜合警備保障=が引退する意向であることが29日、明らかになった。

 関係者によると、今後は指導者を目指し、海外留学も検討しているという。井上は試合後には「精いっぱい戦った。自分を出し尽くした。もう悔いはない」と話し、「(東海大の)先生方と話し合って結論を出したい」と明言を避けていた。6月の実業団の試合に出る可能性はあるという。

 井上の恩師である山下泰裕・東海大教授は「芸術的な内またで一時代を築いた。よくここまで頑張った。ご苦労さまと言いたい。苦しかった経験を指導者として生かしてほしい」と話した。

 井上は2000年のシドニー五輪男子100キロ級で金メダルを獲得。全日本選手権を3連覇、世界選手権も1999年から3連覇するなど、日本柔道界をけん引する存在だった。04年のアテネ五輪で敗れ、100キロ超級に転向したが、けがもあって苦戦が続いていた。






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