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唐家山の土砂ダム、自然排水始まる 四川大地震

2008年06月07日11時30分

 【成都(中国四川省)=古谷浩一】中国・四川大地震による土砂崩れで川がせき止められた四川省北川チャン族自治県・唐家山の「土砂ダム」で7日朝、決壊防止のために設けた排水路を通じた自然排水が始まった。徐々に排水し、全面決壊させずに土砂を取り除く計画だが、決壊につながる可能性も懸念されている。

 地元当局は、唐家山の土砂ダムの3分の1が決壊する可能性を考え、住民約25万人を高台などに避難させている。決壊すると、下流域一帯にある天然ガスの採掘現場やパイプラインにも被害が出る恐れが指摘されている。

 土砂ダムには2億立方メートル以上の水がたまっており、7日には排水路に支流を設ける工事も進められる見通しだ。

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