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飼育員がトラにかまれ死亡 京都市動物園

2008年06月07日

 7日午前9時50分ごろ、京都市左京区岡崎法勝寺町の京都市動物園で、来園者の女性から「トラ舎の飼育員の様子がおかしい」と職員に届けがあった。職員が駆けつけたところ、トラに首と顔をかまれたとみられる飼育員の伊藤淳さん(40)=大津市北小松=が展示室兼寝室に倒れており、病院に運ばれたが午後1時前に死亡した。かんだとみられるトラは同室にいてトラ舎の外に出る危険はなかったが、職員が麻酔銃を撃つなどして隔離した。

写真飼育員をかんだアムールトラのビクトル=07年11月、京都市左京区の京都市動物園
写真男性飼育員が倒れていたトラ舎=京都市動物園
地図  

 園によると、伊藤さんはトラ担当で、当時は寝室の清掃をしていたとみられる。襲ったのは2頭いるアムールトラのうち11歳のオスの「ビクトル」。トラ舎の寝室部分は幅10メートル、奥行き3メートルほどで2区画に分かれ、おりに囲まれている。伊藤さんはうつぶせに倒れ、室内の2カ所に直径50センチほどの血だまりがあった。

 もう1頭の3歳のメス「アオイ」は通路などを隔てたグラウンドにいた。

 園は午前9時に開園し、多くの家族連れらが訪れていた。事故を受けて来園者を園外に避難させ、臨時休園にした。

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