2008年6月3日、四川大地震の被災者に7年間物乞いやゴミ拾いで貯めた全財産を寄付し、大絶賛を浴びていたホームレス男性が、ついに発見された。重慶のニュースサイト「大渝網」が伝えた。
この男性、王勝明(ワン・ションミン)さんは震災後の25日午後、重慶市内の養護施設で行われた募金活動の会場に、小さく折り畳んだ紙幣や大量の小銭を持って現れた。ホームレスの王さんは、「7年間、物乞いやゴミ拾いで貯めた全財産だ。ずっと大事にしてきたが、四川大地震の被災者に寄付する。額は少ないけど、精一杯の気持ちだ」と書いた紙切れを渡し、その場を立ち去った。【
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その後、この話がネット上に広まり、感動の渦が巻き起こる。紙切れに書かれた名前を頼りに、有志10数人が「王さんを探し出そう」と立ち上がった。数日後、王さんを見つけたという情報が流れると、市内の機械メーカーが「王さんを雇用したい」と申し出て公用車で王さんを迎えに行った。
メーカー理事長は、「最初は門番から慣れてもらって、いろいろな技術も覚えてもらいたい。詩の創作が好きだと聞いたので、それも応援していきたい」と語る。ホームレスから脱け出した王さんは新しい服と靴に着替え、はにかんだ笑顔を見せた。(翻訳・編集/NN)
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