最終更新:2008/06/07 01:27

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女子陸上長距離の絹川 愛選手が未知のウイルスに感染し北京五輪代表選考会の出場を断念

女子陸上長距離のホープ・絹川 愛(めぐみ)選手(18)が未知のウイルスに感染し、北京オリンピック代表選考会の出場を断念することになった。
絹川選手は2007年、ジュニア日本新記録を更新、世界陸上にも出場し、「スーパー高校生」、「平成生まれの五輪候補」などと呼ばれる女子陸上長距離界のホープ。
サービス精神も旺盛な絹川選手だが、北京オリンピック代表選考会となる26日からの日本選手権への出場を取りやめ、オリンピック出場を断念することが明らかになった。
絹川選手が日本選手権の出場を断念した理由は、未知のウイルスに感染したためだった。
絹川選手の主治医・松元 司院長は「まだ医学的には確立されていないウイルスによる炎症だろうと、絹川さんの場合は考えております」、「走るとひざが痛い、肩が痛い、腰が痛い。それから、あちこち全身が痛くて走るどころか、歩くのもかったるいというような状態だったんですね」と語った。
6日に更新された絹川選手のブログには、「一時期は歩行困難になったり、走れないもどかしさに『どうして自分だけがこんな思いを...』と、情緒不安定にもなりました。毎日泣いて、自分の体を恨んで...。本当につらかったです」とつづられていた。
松元院長によると、このようなウイルスによる発症例は国内では報告されておらず、2007年3月に絹川選手がわたった唯一の海外で感染した可能性が高いという。
絹川選手が感染したとみられる場所は、中国・昆明で、先ごろ大地震のあった四川省の南に位置する雲南省の町。
標高が1,900メートル近くあり、気候が穏やかなため、高橋尚子選手(36)、渋井陽子選手(29)ら長距離の注目選手がこぞって高地トレーニング場所に選ぶことで知られている。
2008年3月、野口 みずき選手(29)も昆明でトレーニングを行ったが、原因不明の発疹(ほっしん)に見舞われ、予定を切り上げ、緊急帰国している。
野口選手は「中国行って発疹が結構出てしまいまして、ちょっとご迷惑をおかけしてしまいました」と話した。
野口選手はその後の検査で、異常がないことが確認されたが、原因は不明のままとなっている。
6日、絹川選手の治療に同行した絹川選手の指導者・渡辺高夫監督は「3月は、ちょっと精神的にもまいって、異常行動も見られるようになってきたんですよね。例えば自分がわからなくなったりね、100メートルくらい歩くと、痛くてタクシーに乗っちゃって、すぐ目の前なのにタクシーに乗ってしまったりね。それから、そのタクシーに乗ったことがわからなくなるような、記憶がないとか。そういう異常行動がかなり見られたので」と話した。
絹川選手は現在、免疫力を高める治療が功を奏し、30分ほどジョギングができるまでに回復しているが、オリンピックへの挑戦は断念することになった。
渡辺監督は「目標は6月いっぱいでほぼ完治させたい。秋には何とかレースに出られるようにしてあげたい」と語った。

(06/06 17:43)


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