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心臓手術でタオル取り残し 病院に賠償命じる 長野地裁
このニュースのトピックス:民事訴訟
長野県佐久市の佐久総合病院で平成14年、心臓手術を受けた同県川上村の男性=当時(55)=が死亡したのはタオルを体内に残すなどのミスがあったためとして、男性の遺族が病院を経営するJA長野厚生連に約7000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、長野地裁は6日、120万円の支払いを命じた。
近藤ルミ子裁判長は「ミスと死亡との因果関係は認められない」とする一方、「容体が悪化する状態でタオルを体内に残され再開胸手術を余儀なくされた患者の精神的苦痛は認められる」と述べた。
判決によると、男性は14年6月以降、同病院で複数の手術を受けたが、同年11月28日に心不全で死亡した。11月9日の手術で、30〜40センチ四方のタオルを体内に残され、2日後に再開胸手術をして取り除いた。