厚生労働省は平成19年の合計特殊出生率を「1.34」と発表。平成18年からわずかながら上昇した。


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 厚生労働省は6月4日「平成19年人口動態統計月報年計(概数)の概況」を公表。合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に出産する子どもの数)は1.34で、平成18年と比較し、0.02上昇した。

 第1子出生時の母親の平均年齢は平成19年度は29.4 歳。29歳代に上がった平成17年から上昇傾向にあり、30歳の大台が見え始めた。また、女性の平均初婚年齢は28.3歳で、初産の年齢が上がっている背景には晩婚化が一因としてあることは明確だ。

 晩婚化にしろ、出産年齢の上昇にしろ、企業の労働環境の整備の遅れが、女性に「仕事と家庭」の選択をいまだに迫っていることが背景にあろう。

 改善の手段として、政府はテレワーク(情報通信機器などを活用し、時間や場所を制約されることなく、働ける仕組み)の積極的な導入を呼びかけているが、情報漏えいを指摘する声もあって難航しているのが現状だ。

 優秀な労働力確保のため、個人の幸せのためにも、IT企業がテクニカルな面で社会貢献することが求められている。

【関連URL】
厚生労働省「平成19年人口動態統計月報年計(概数)の概況」

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