公費でのマイレージ論争

そこで、飛行機マニア＆法律知ったかぶりチャンのおいらが来ましたよ。

ややこしい問題ですので、おいらが裁決します。

ずばり！
所属組織の社内ルールが最優先。
会社が容認していれば無問題ですし、会社が禁止していれば横領です。

それでは、規定がない場合・・・・

マイラーに付与されるマイル（ヨドバシポイントも一緒）は、法定果実となります。

法定果実　ウィキペディアより
法定果実（ほうていかじつ）とは、物の使用の対価として受けるべき金銭その他の物をいう（民法88条2項）。
法律上の概念の一つであって、天然果実の対概念である。

法定果実の収取権者には、善意の占有者（同法189条1項）、所有権者（同法206条）、地上権者（同法265条）、永小作権者（同法270条）、親権者（同法828条但書）などがある。
法定果実は、これを収取する権利の存続期間の日割をもって、権利者に分配される（同法89条2項）。　

航空券購入から生じるマイルなる法定果実の収取権者は、交通費の所有権者（雇用者）ですので、受け取ったマイルは会社へ返却するのが筋道論となります。
無論、自由に使っていいよ！って会社なら、重ねて無問題。

そして公費でのマイル論に戻りますと、人事院から勧告すれば瞬殺でしょ。

＞一方、海外出張が多い外務省など、大半の省庁は「個人の判断」と容認する。
だから、公務員はバカだってゆーんだよ。のびたくん。

ご相談や抗議の連絡は人事院まで
http://www.jinji.go.jp/

公務出張マイレージ加算、私的使用いいの？　読売新聞
　公務出張で航空機を利用した場合のマイレージサービスを巡り、取得した特典の私的使用を認めるかどうかで、中央省庁の対応が分かれている。

　会計検査院が今年度から公務出張でのマイル取得を禁じたのに続き、法務省も今月、取得を禁止した。

　一方、海外出張が多い外務省など、大半の省庁は「個人の判断」と容認する。

　マイルがたまれば無料航空券も手に入るが、元手が税金であるだけに、今後、論議を呼びそうだ。

　マイレージサービスは現在、日本航空（ＪＡＬ）、全日空（ＡＮＡ）をはじめ各国の航空会社が導入している。海外など遠方への出張が多い利用者は、出張分も加算すれば特典を受けやすい。

　ただ公務員が、出張で取得した特典を利用することについては、“公費”との兼ね合いもあり、以前から疑問の声があった。しかし、国家公務員の旅費法には規定がなく、具体的な方策はとられてこなかった。

　検査院は「職員には公費の公正な使い方について、より高い意識が求められる」と判断、今年度から、出張分のマイルを加算しないよう職員に通知した。法務省も今月１４日、同様に禁止を通知した。いずれも内部の申し合わせのため、違反しても罰則はない。

　財務省は「具体的な対応はまだだが、検討する可能性はある」という。

（2006年7月28日14時31分 読売新聞）

もう一丁。

国交省：職員が旅費４４３万円過大請求　パックや航空機の割引使い　毎日新聞
国交省：職員が旅費４４３万円過大請求　パックや航空機の割引使い
　国土交通省は７日、航空機を利用した国内出張で０４年度、３００人以上の職員が３４０件、４４３万円を過大請求していたと発表した。同省は、職員に対して必要経費を超えた金額分の返還を求め、調査が終了次第、処分を検討する。

　会計検査院が昨年、財務省や厚生労働省に同様の旅費過払いを指摘したため、昨年末から緊急調査。本省、海上保安庁、海難審判庁、気象庁と、出張の多い北海道や九州の地方整備局や運輸局など地方機関を対象に、領収書の金額と、添付した航空券の半券に記してある「普通」「割引」「マイレージ」といった運賃体系を表す表示を照合した。その結果、航空機利用出張２万６０４８件のうち、３４０件４４３万円分が過大請求だった。

　大半は、宿泊料込みのパック料金を航空運賃のみの金額として請求する方法。

しかし、２８件６８万円分は、普通運賃で購入して領収書を受けた後、払い戻して割引制度や個人のマイレージを利用して再購入する悪質なものだった。
【種市房子】

毎日新聞　2006年7月8日　東京朝刊

関連あるかも？サイト
JAL ONLINE Q&A
社用でためたポイントは誰のもの？　大町小町

なんでJAL ONLINEを載せたかというと、JAL ONLINEやANA@deskが契約者からのオプションでマイル付与NGコースを用意すればいいだけの話。