唐家山の土砂ダム決壊に備え、住民が避難した四川省綿陽市游仙区。建物の外壁には想定される水位が記されている=6日(共同) 満水まで40センチ、流出間近 土砂ダム、25万人が避難【成都6日共同】中国四川省綿陽市当局者は6日、四川大地震の土砂崩れで川がせき止められてできた同市北川県の「唐家山・土砂ダム」について、同日午後2時(日本時間同3時)までに水位が満水まで約40センチのレベルまで上昇、一両日中に水の流出が始まるとの見通しを示した。 同市災害対策本部当局者によると、水位の上昇とともにダムが決壊する恐れも強まっており、市当局は、堤の3分の1が決壊した場合に備えて下流の約25万人を6日午後までに高台などに避難させた。 同ダムには2億立方メートルを超す水がたまり、全面決壊の場合は下流の130万人が被災する可能性も指摘されているが、地元の四川テレビは6日「全面決壊の可能性は低い」と伝えた。温家宝首相は「一人も死傷者を出すな」と指示している。 新華社通信によると、現地では6日までに600人を超す武装警察隊員らが堤の上部に長さ約475メートルの排水路を掘り、満水時にはこの排水路から水が流れ出る計画。
【共同通信】
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