大阪市は6日、淀川区西中島3の「新大阪日大ビル」(地上10階、地下1階建て)で、害虫駆除業者が4日夕、地下の貯水槽(20トン)に誤って殺虫剤約770ミリリットルを混入したと発表した。ビルには、スーパーマーケットと飲食店4軒、事務所など計37テナントが入居しているが、市保健所に健康被害の報告は入っていない。
市によると、5日午前、ビル管理会社から水道局に「水が濁っている」との連絡があり、同日午後に混入が判明した。保健所は飲用中止や貯水槽の清掃を指示。管理会社は給水を止め、水2リットルが入ったペットボトル1200本をテナントに配った。
駆除業者は「地下に複数ある雑排水槽などで蚊の駆除をした際、隣接していた貯水槽にも殺虫剤を散布してしまった。申し訳ない」と話している。【田中龍士】
毎日新聞 2008年6月6日 大阪夕刊