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　コーヒー牛乳などを万引したとして、身元不詳のまま常習累犯窃盗の罪に問われた男に対し、千葉地裁は６日、懲役２年１０月（求刑懲役３年）の判決を言い渡した。石田寿一裁判官は「出所後わずか約３週間で本件に及び、盗癖に根深いものがある」と述べた。

　男は５０－６０代とみられ、白髪交じりの短髪で眼鏡を着用。この日発した言葉は、石田裁判官が冒頭「氏名不詳、千葉県行徳警察署留置番号第５７番ですね」と尋ねた際、「そうです」と述べたひと言だった。

　先月末の初公判では「不利になっても言えない」と本人確認を拒否。最終意見陳述で「３年の求刑は短いですね」と不満を漏らしていた。

　判決によると、男は常習として４月８日、千葉県船橋市のスーパーでコーヒー牛乳など約５２０円相当を万引。２００１－０６年の間にも身元不詳のまま宮城、東京、神奈川、山口の１都３県で計４回、窃盗罪などで有罪判決を受けた。

　［2008年6月6日11時48分］

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