反発拡大、再び数万人抗議 韓国の米国産牛肉輸入問題【ソウル5日共同】韓国での米国産牛肉の輸入制限解除問題は、韓国政府が「米側に生後30カ月以上の牛肉輸出の中断を要請した」と表明しながら、実態は再度の政府間交渉ではなく、輸入業者に「自主規制」を求めるだけであることが明らかになり、世論の反発が一層拡大した。 「72時間連続」を掲げ5日夕、ソウル都心で始まった抗議集会には数万人が参加、5月31日夜に匹敵する大規模な抗議行動に。参加者はデモ行進し青瓦台(大統領官邸)へ向かおうとして機動隊と対峙した。 5日には9万6000人が「制限解除は違憲」とする憲法裁判を起こし、開会予定だった国会も野党の反対で開けなかった。 韓国は牛海綿状脳症(BSE)の発症例が生後30カ月以上の牛に集中していることから同月齢以上の牛肉の輸入を禁じてきたが、4月に米国の要求を受け輸入全面開放で合意。これに抗議する集会で米国との交渉やり直し要求が続いてきた。
【共同通信】
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