北朝鮮「核保有は米朝関係正常化の妨げにならない」
【ワシントン4日聯合】北朝鮮は核保有国として知られるイスラエルが米国と「友人」のような関係にあると指摘し、核兵器の保有が米朝関係正常化の妨げにはならないとの立場を示したと伝えられた。
韓米経済研究所(KEI)のプリチャード所長が4日にワシントン特派員らと会見し、平壌を4月下旬に訪問した際、北朝鮮高官がこのように述べ、核兵器も「少ししか保有していない」と主張したと紹介した。
プリチャード所長は、北朝鮮はいわゆる「核廃棄3段階」でも核兵器を保有する考えで、米国との完全な関係正常化の後でなければ核兵器は廃棄できないとの立場を示したと重ねて強調した。北朝鮮のこうした立場は、核兵器廃棄後に関係正常化を進めるとする米政府の考えとは正反対のものだと指摘した。
先月末に中国・北京で行われた米国のヒル国務次官補(東アジア担当)と北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官との会合が、具体的な結論を出せないまま終了したことについては、北朝鮮はテロ支援国指定解除を先に行うよう米国に要求したのに対し、米国は核開発計画申告書の提出が先だと主張し、意見の隔たりを埋めることができなかったためとの見方を示した。