社会
燃料は廃油100% 列車試運転へ 加西市と北条鉄道
BDFで運行させる北条鉄道のディーゼル車=加西市北条町、北条町駅 |
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家庭の天ぷら油などからバイオディーゼル燃料(BDF)を精製する事業に取り組む加西市と第三セクター北条鉄道は二十九日、BDF100%の燃料による列車の試験運行に挑戦する。国土交通省によると、国内のディーゼル車で初の試み。成功すれば、イベント列車の検討も始め、二酸化炭素の排出削減と環境保全に貢献する鉄道として全国にPRする。
温室効果ガス削減に関する協定を締結した日本サムスン(東京)から寄付を受け、鉄道敷地内に廃油からBDFを精製する施設を四月にオープン。石油販売のマルタ産業(姫路市)が運営し、家庭やレストランから回収した廃油を原料に一カ月で約二千リットル精製する。
北条町駅(加西市)から粟生駅(小野市)まで約一三・六キロの一往復に必要なBDFは軽油と同じ約十リットルで、平均的な家庭三十五世帯が一カ月に出す廃油から精製できる量という。
軽油の場合、往復で約二十六キロの二酸化炭素が発生。BDFは、発生する二酸化炭素を原料である植物が再び吸収・固定し大気中の二酸化炭素の総量は増えないと考えられている。また、有害な硫黄酸化物の発生も軽油に比べて抑えられる。
試験走行には、旧型車両の「フラワー1985型」を使用し、通常ダイヤ終了後の午前零時から同五時まで走行させる。燃費を測定するほか、運行によってエンジンなど機器にトラブルが起きないかを調べる。(佐藤由里)
(6/6 08:46)
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