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【衝撃事件の核心】出会い系の女性“シャブ漬け”常習か 「青梅のナオキ」戦慄のワゴン車内 (4/4ページ)
小学6年生のころ、当時住んでいた青梅市内の自宅アパートの通路でタバコをよくふかしていた。
「吸ったらダメだろ」
同じアパートの住人が注意しても返事もせず、お構いなしで紫煙をくゆらせていた。当時の住人は「タバコは親公認だった」とあきれた様子で振り返る。
中学生になるとほとんど学校に行かなくなり、自宅アパートが不良仲間のたまり場になった。アパートの敷地内で昼間から夜中までスケートボードで遊び、騒音は住民を悩ませた。
同級生の男性(26)は「自分より弱い人間をいじめていたが、強い不良仲間にはパシリのように使われていた」。アパートの男性も「こちらが本気で怒鳴りつけて叱ると、さっと逃げていった。ワルぶっていたが、逃げ足が速くて、根性はなかった」と話す。
証言から、卑怯な男の素性が浮かび上がってくる。
中学卒業後は、親に買ってもらった外車を無免許で乗り回した。付いたあだ名は「青梅のナオキ」。
佳奈子さんのブーツやバッグが見つかった山梨県内の山林はドライブコースの一つだった。
働き始めても職場を転々とし、一時はホストをしていたこともあった。
20代の知人女性は「ギャル男みたいだったけど、顔はブサイク。全然、魅力を感じない」とこきおろす。一方で、「しゃべりがうまくて、強引に女性をゲットしていた。モテたというより、激しく迫るタイプ」(後輩女性)との証言もある。
パチンコ店に入り浸っていた時期もある。知人女性は「動体視力が良く、スロットが得意だった。親分みたいな人からお金をもらい、スロットをやって稼いでいた」と話す。地元の暴力団関係者とも交友があったようだ。
《行方不明になっても、責任は問いません》
塩野容疑者が犯行に使ったワゴン車からは、佳奈子さんとは別の複数の女性が書いたとみられる大量の誓約書も見つかった。
女性名義のクレジットカードも発見されたという。
これらの物証から、塩野容疑者が石田さんと同様の手口で女性を誘い出し、覚醒剤を打った上、金品などを奪う犯行を繰り返していた可能性も浮上した。
警視庁は塩野容疑者の背後に大がかりな組織が関与している可能性も視野に入れ、慎重に調べを進めている。
「うちの子が悪いと決まったわけではない」
塩野容疑者の逮捕が明らかになった13日夜、母親とみられる女性がインターホン越しに漏らした。しかし、塩野家を知る男性はこう断言する。
「あそこの親は子供の素行が悪くても野放しにしていた。塩野容疑者は墜ちるべくして墜ちた」