船橋市は28日、夜間の急病やけがの診療を行っている夜間急病診療所(同市海神2)を、市役所別館(湊町2)1階に移転させる。これに伴い、夜間診療に加えて小児科医による休日診療(日曜日と年末年始)も開始し、名称を「夜間休日急病診療所」に改める。
同市は1973年、全国の自治体で初めて夜間急病診療所を設置。これまで夜間の初期救急を担う医療機関として重要な役割を果たし、昨年度は1万3538人が受診した。
一方、休日診療はこれまで、市内の開業医による当番制のみで対応。しかし、休日の小児科診療の需要が増加。開業医に加えて小児科勤務医も診療できるよう、夜間急病診療所で日曜日と年末年始の昼間に小児科診療を始めることにした。
同市は看護師や薬剤師の確保のため、新たに約620万円を今年度予算に計上。工事費の約1850万円は同市医師会が負担した。
祝日の小児科診療や内科・外科系の休日診療は従来通り開業医が当番制で実施することから、これによって年間を通じて休日の小児科の初期診療を受けられる体制となる。
同市は「小児科医の不足が問題となっている中、市民が安心して医療を受けられるよう、これからも医師会など医療関係団体と連携を深めていきたい」としている。
問い合わせは同市健康政策課(電話047・436・2413)。【袴田貴行】
毎日新聞 2008年6月6日 地方版